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けいれん疾患の難しさ

 クリニックを開業してから、けいれん疾患を診療する機会はめっきり減りました。
てんかんの診断は原則てんかん分類、発作型から診断するわけですが、教科書的な典型例が少ないのが難点です。たとえはローランドてんかんは夜間の口周囲の部分発作が多いのですが、いきなり全身けいれんのものもあり、またとても良性と言いがたいものもあります。また側頭葉てんかんでも前頭葉を巻き込むと発作型が複雑になってきます。
 たまにセカンドオピニオン的に診察しますが、発作型、脳波の所見について検討の余地があるように感じられます。
 てんかん診療に使用する薬剤は10種類以上あるのですが、使用するのは5,6種類に限られています。また薬剤コントロールは初回に50%くらい期待できます。従って経験の浅いDrもうまく壺にはいれば、きちんと治療することができます。ただこじれてしますとおてあげ状態になってしまいます。まして抗てんかん薬の薬疹がでたりするとその先の治療がたいへんです。
 ただ成人と違って、小児てんかんでも薬剤投与をしなくても、自然経過でよくなるものがありますが、このようなものは発作症状や脳波に特徴的なものがあり診断できます。これまでの経験では逆に脳波をみてこれに当てはまらない場合は親御さんはがっかりされることも少なくありません。またてんかん発作があっても脳波異常が見られない場合も多いのです。また抗てんかん剤を服用してから、薬をやめたいと来院される方もいますが、抗てんかん薬は始めることよりも、中止する方がずっと難しいのです。
当院の方針はてんかんの診断が確実になった段階で治療するようにしています。もちろん治療開始する際は、中止する時期も考慮しています。残念ながら中止できる見込みが乏しいこともあります。
 ただ大事なことは薬をやめる、減らす、脳波を正常化することではなく、てんかん発作をなくす、減らすことが重要です。
 てんかん診療は診療すればするほどいかにたくさん症例をみたか、治療したかが重要と痛感させられます。てんかんは古代からある病気で疾患自体はよく観察されています。てんかんセンターで指導していただいた名古屋の森川クリニックの森川先生は約80%くらいはコントロール可能と言っておられます。また横浜の田中神経クリニックの田中先生、函館の福島神経クリニックの福島先生には教えていただくことがまだまだ多いです。
 私はまだそこのレベルにはまだ達していませんので、日々研鑽しています。

すこやかこどもクリニック
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Author:すこやかこどもクリニック
地域のこどもたちが、健康な生活ができるように日々努力しています。また苦痛の少ない、お子さまに応じた最新の治療を心がけています。

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