昨日、小児神経学会にいってきました。浜松なので比較的近くです。
てんかんの診断治療を中心に聞いてきました。ラミクタール、イーケプラの演題は少しずつ減って、代わりにイノベロン、ディアコミットの演題が増えていました。お昼にはドラベ症候群のドラベ先生の講演を始めて聴きました。同時通訳があってわかりやすかったです。 また発達障害、ADHDの治療もありました。
ヒブ、肺炎球菌のワクチンによって、化膿性髄膜炎がかなり減少しています。こんなに効果があるなら、欧米並みにもっとはやく導入されればよかったと思います。外は暑かったようですが、建物のなかは冷房があり涼しかったです。
学会会場ではめったに出会わない同級生や後輩の先生を見かけました。本当は金曜日まで会場にいたかったのですが、診療もあるので、木曜日1日だけになりました。
今後の診療に役立てます。
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明日5月29日木曜日は休診します。浜松での小児神経学会に出席します。休診にするのは心苦しいのですが、学会とか研究会で新しい知識や治療法を学ぶのは今後の診療にとても役立ちます。抗てんかん剤やADHDの薬などの組み合わせなどもとても参考になります。
金曜日からは通常診察です
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熱があるときに、解熱剤を使った方がいいのか、悪いのか。
この議論はすでに、私の小児科医になったころも議論されていました。もう25年以上前から、おそらくもっと前からあったと思います。
解熱剤を使わない方がよいという理由には
1.熱はからだが、病原体と戦っている証拠で、体温を高くすることで病原体の増殖を抑えることができる。出典不明
2.いくら高熱になっても、脳が冒されることはない。これも出典不明。経験則?
3.解熱剤での薬剤アレルギーの可能性がある。薬剤アレルギーはどんなものでもあり得る。
4.解熱剤を使っても、熱性けいれんの発生率を下げることはできない(これにも逆の論文あり)。
主に1の理由をあげる場合が多いです。
一方解熱剤を使った方がよいという理由には
1.熱が高いときは機嫌が悪かったが、熱が下がってから水分や食事をとることができた。経験則。
2.発熱が持続しているときにも、熱性けいれんの発生があり、そのときに解熱していればけいれんは起こらなかったかも。証明は難しい。
3.解熱剤を使っても、治癒時期の延長はない。経験則。
4.熱が高い方が病原体の増殖を妨げることができるのはin vivoでもいえるのか。
5.解熱剤を使うのと氷枕などで物理的に解熱するのと同等ではないか?
6.川崎病や不明熱ではほとんど使っているが、これらについてはどうでしょうか?
など様々な議論が長い間なされてきました。
結局未だ結論は出ていないようです。
いまのところ、解熱剤を使わないようにしたいなあというのが意見としては優勢のようですが、実際の臨床の場では解熱剤を使うことが多いです。
私は聞かれると、適材適所といっています。やはり難しいと思います。
同様のことは、抗菌剤(抗生物質)、抗ヒスタミン剤にも言えますね。
それらは、またの機会に
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昨日は小児科の東海地方会が名古屋の愛知医大でありましたので、午前から出かけました。地下鉄藤が丘駅から愛知医大までのバスは、休日時刻表では1時間に1本しかありません。驚きました。とっても不便なところですが、休日はほとんど利用がないと言うことでしょうか。
多くの症例や病気は比較的珍しいものが多いのですが、どうやって診断に至ったかが興味があります。得てしてこういう発表は勤務医の視点が多いなあとの感想です。もちろん勉強になることもありますし、診療に役立つことも多いですね。
帰りは先輩の先生と食事をとってかえりましたが、suicaとmanacaを間違え通ってしまったので、清算するなどトラブってしまいました。
久しぶりの名古屋でした。
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昨夜は岐阜市民病院の夜間急病センターに当番医として行ってきました。
5月になって比較的、病気が流行っていないようで、2名だけでした。
その間は、池上彰さんの、ポンペイの遺跡、ベスビオ火山や富士山の噴火予知などの番組を途切れ途切れに見ていました。
火砕流の猛威は恐ろしいものですね。昔の雲仙普賢岳の映像を思い出します。当時私は大学を卒業する前後だった記憶があります。
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休日になると、いつもの通勤路と違う道を走ります。長良川の左岸堤防は休日の日中、自動車は通れません。
そこで岐阜高校の南側前を通ります。
ずっと前から、正門の横にあるさざれ石ともう少し東にいったところにある銅像(石像)が気になります。
誰の像でしょうか? 岐阜高校出身でないのでわかりません。
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休日になると、いつもと違う時間、違う道を通るのでいろいろな発見があります。
金華山、水道山には、ツブラジイの黄金色の木々が固まって見えています。桜のあとのいつも見られる景色です。
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